無限神刀流居合術の形
本居合は柔剣一体の居合であるが故に剣道の平行足の構えと異なり、
大東流柔術の体捌き(即ち摘木の足捌き)を採り入れ、
常に相手の動きを考慮して之を制する技である。
「初伝」 座技13本
「中伝」 半立技11本
「奥伝」 立技17本
「帯刀体術」「斬法実技」 12本
流祖:山本一刀斎角義

流祖:山本一刀斎角義 (留吉)
流祖山本一刀斎は武田惣角源正義より、大東流柔術の秘伝奥義を受け、
大東流柔術の後継者として師より大東流柔術総主名と共に、
惣角の角の字と源正義の義の字の二文字を賜り、山本角義と名乗る事を許された。
師惣角の没後、大東流柔術手刀の独創を凝らし、柔剣一体の居合術を創始した。
本居合を無限神刀流と命名し、以来一刀斎を名乗る。
剣術とは
武田惣角先生は剣術とは音ナシの剣法であると山本に話をされている事、
現在剣道のように声を発してはならないと言う事である。
それは相手に呼吸を読まれたり、さとられてはならないからであると言われている。
剣の動きも同じで影を追え打てとも言われている。
榊原道場では一切声を発せず、
道場にダイズとかアズキ豆をまいて剣の修行をされたと言っている、
どのような身体の状態にあろうとも剣が使えるようでなければならないと言う事である。
これが剣の道であろうと思われる。
山本に天井から絹糸を下げさせ、それを抜き打で斬っていたようである。
山本相手と試合をした時は
最初の一本は絶対相手に取らすな後の九本などは負けてやれと、
相手に花を持たせてやれと言っている、
それは真剣勝負の時、命にかかわる事であると言っている。
また、真剣勝負の時、白鞘の刀は絶対に使うなと山本に念を押されている、
指(親指)を斬られたら命がない事を言っているのである。
台に2本のローソクを山本に立てさせ抜き打ち水平斬で
ローソクの火を切り落としたと言っている。
山本角義は最後の内弟子として修行、おまえに総ての武術を伝授すると言われ
小野派一刀流剣術等、真剣術と合氣の秘法を伝授された、
それらに大東流の理合を加え現在の無限神刀流居合術として大成されたものである。
武田惣角先生の剣術家としての理念がここに継承されているのである。